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2005/09/05

首都大学東京の深すぎる悩み

東京都立大学はいろいろな経緯があって、首都大学東京へ変わった。
生まれ変わったのではなく、東京都立大学が廃校になり、首都大学東京へかわったのである。普通は元の学校として都立大があり存続公として首都大学があるというのが判りやすいのだが、そうでないところに悩みがある。
ちなみに、ビジネススクール2期生は、最後の東京都立大学大学院卒業生となる。3期生は首都大学東京大学院の1期生という形である。
ビジネススクールの在校生から見れば器が変わったからと言ってそんなに中味が違うのかといえばそういうことはない。ただ、経済学部が事実上無くなり経営学部だけになったり、総合大学としての体裁に影響がないかといえばやはり影響は有るのだろう。

学部の構成などを見ると、かなり実験的な試みが多い。都市教養学部など何を勉強するのか?疑問を感じるものもある。
都立大OBからは難易度の凋落が嘆かれていたり色々なのだが、社会人大学院生として思うのは、浮世離れしたアカデミズムと実学のバランスである。
大学は研究機関と教育機関と二つの側面がある。加えて、都立大学の場合は政治的な色合いが強い大学自治があった。結果的にこの点をつかれて大学が解体されてしまうわけだが、時代の流れから取り残された象牙の塔とも言えるし有る意味、自業自得である。国立大学も独法人化の流れの中で、某大学教授の私の義父も、大学講師の義弟も大変苦労している。二人は工学系なので判りやすいが文化系の研究者は生き残るためには、社会的な付加価値をもっと考えてゆく必要があるのではないかと思う。

大学を出ても定職に就けない時代である。グローバリゼーションの競争社会で10年色々なことがあった社会人から見ると、都立大学の騒動は余り同情できない。最後の卒業生としては少々複雑な気持ちだ。

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